退職したらお金がもらえるって聞いたんだけど、ホント?
受給資格があれば、失業すると給付金をもらえることができるんだよ。
一般的に退職したときに貰えるお金があります。一般的に失業保険と呼ばれますが、厳密に言うと「基本手当」と言います。基本手当のことを「失業給付」という方が私の周りに多いので、この記事では、「失業給付」として呼んで解説します。
失業保険って難しいですよね。インターネットなどで「失業給付 もらい方」で調べても、「求職の申込み」「受給資格者証」など聞きなれない言葉が多くイメージしにくいものだと思います。今回は、失業給付について興味にある方に向けて、なるべく簡潔に解説していきます。
この記事の対象者は、次の対象者です。
- 失業保険があることを知ったけど、どんな手続きでもらうのか気になる人
- 失業保険について知ろうとしたけど、やっぱりよくわからない人
- どこのハローワークで、何をすればいいのか気になる人
この記事では、失業保険のもらい方についてざっくり解説します。この記事を読むと、失業給付はどういった手続きでもらうのかについてイメージすることができますよ。
まず、この失業給付を受け取るためには、一定期間のあいだ雇用保険に加入している必要があります。原則として、離職日から過去2年間で、雇用保険に12か月以上加入していることが主な条件になりますので注意してください。ただし、育児休業をしていたり、上記の期間12か月欠勤しまくってた人など、特殊な方はこちらを参照してください。
おおまかな流れは以下の通りです。
- 退職前の会社から離職票をもらう
- 離職票をハローワークに提出する
- ハローワークで求職の申込みをする
- 雇用保険説明会に参加する
- 指定された日時にハローワークへ行く(失業の認定を受ける)
では早速見ていきましょう!
失業給付をもらうまで
退職前の会社から離職票をもらう
会社を退職すると、退職先の会社から離職票が渡されます。この離職票とは、失業給付のための退職証明になります。この離職票がなければ、失業給付をもらう手続きができません。離職票は、離職者のお給料が印字または記載されています。通常はお給料が確定しなければ離職票を完成することができません。多くの会社の給与計算では、退職日以降に残業代などのお給料が発生するため、退職してすぐに離職票を交付することができません。
早く失業保険の手続きをしたい退職者にとっては、のどから手が出るくらい早くほしい書類なんです。いつ頃もらえるのか気になる人は、会社の総務の方に確認してみましょう。
必要書類を集めましょう
次は、離職票をあなたの住所のハローワークに提出します。提出をするときには、次の書類が必要になりますので忘れずに持っていってください。
- 離職票ー1,2
- マイナンバーを確認できるもの
- 印鑑
- 運転免許証
- 写真2枚(3cm×2.5cm)
- 預金通帳
住所地のハローワークで求職の申込みをする
ハローワークは全国にたくさんあります。どこのハローワークでもよいかというとそうではありません。住所地のハローワークに行きましょう。もし、住所地のハローワークが分からない場合は、ココから探すととても便利です。
窓口で上記の書類を提出をします。自分の住所地のハローワークが分からないときは、次のリンク先でハローワークを探すことができます。
ハローワークに提出をすると、ここで「求職の申込み」をします。そこでは、書類の確認や離職理由の確認の面談が行われます。問題がなければ、失業給付の受給資格者であることの確認を受けます。
ここから7日間の待期期間がはじまります。失業給付の待期期間は、失業状態でなければいけません。つまり、この7日間にアルバイトなどのお仕事をしてしまうと、待機満了日があとになってしまいますのでガマンしましょう。
雇用保険説明会に参加する
7日間のガマンが終われば、ハローワークの雇用保険説明会に参加します。ここでは、雇用保険の仕組みや不正受給などに関する説明が行われます。これに参加すると「受給資格者証」「失業認定申告書」を受け取ります。
以前までは、会場で説明会を受講していたのですが、新型コロナウイルスの影響もあり、最近ではyoutube動画にて説明会が視聴できるようになりとても便利になりました。
指定された日時にハローワークへ行く(失業の認定を受ける)
説明会のときに指定された日時にハローワークに行って、仕事探しの状況を記入した「失業認定申告書」を提出し、失業の認定を受けます。この失業の認定は4週間に1回行われます。失業の認定を受ければ、失業給付を受給することができます。ちなみに、自己都合で退職した方はこの地点から2か月の制限期間が設けられており、もう2か月待つ必要があります。
ちなみに、この失業の認定はしっかりと求職活動をした実績が求められます。失業給付を、ただもらおうと思っている方は要注意です。
失業の認定の繰り返し
前回の失業の認定から4週間を経過して、また失業の認定を受けます。前回と同様に失業認定申告書に今回までの仕事探しの状況などを記入し、受給資格者証と合わせて窓口に提出します。問題がなければ、受給資格者証と次回に提出すると失業認定申告書が渡されます。
失業給付をもらう方法はなぜ分かりにくい
失業給付って、なんでこんなにわかりにくいの?
通常の人は、失業給付をもらう機会は少ないからかもしれないね。
個人的に、失業給付については理解するのが難しいと思っています。
実際に貰ったことがない、というのもそうなのですが、一つにハローワークにあまりなじみがないから、ではないかと思うことがあります。以下は、主観が強くなっているので、流し読みください。
そもそももらおうとする人が少ない説
失業給付は、そもそも会社を退職して再就職をするための給付です。最近では、民間の求人媒体が充実していて、退職前に次の転職先を決めて辞める方も少なくありません。会社を一度辞めてしまうと、いくつかのリスクが生まれます。
- 住むところの確保
- 収入の確保
- 社会保険
上記3つはサラリーマンの特権です。やむを得ず退職するのでなければ、これらのリスクを回避しておくことを強くオススメします。失業給付ではこれまで通りの手当額と同額を受け取ることは、まずありえません。
>>「正社員を辞めるのは怖い…」退職前の3つの不安を解消しよう!
ハローワークにそもそも行く機会ない説
日々のくらしで、ハローワークに行くことはなかなかないと思います。ハローワークと言えば、仕事を探すところという印象が強いのではと思います。普段、仕事をされている方にとっては、行く機会はほぼないのではないでしょうか。
仕事を見つけるなら民間サイト説
ハローワークと言えば仕事を探すところ、とイメージが強いと思いますが、いまや民間の求人サイトもいっぱい出てきており選ぶのが難しい状態になっています。テレビのコマーシャルやインターネットでガンガン宣伝していると、仕事を探すと言ったら「○○かな」ってなりますよね。
近年の民間の求人サイトでは、エージェントや各分野に特化した求人サイトが多くあり、多種多様な求職者に対応した求人サイトが多くみられます。
洋くんのまとめ
だいたい流れは分かったかも!いざとなったら忘れそうかも、だけど。
辞めると、失業給付のもらい方に関する冊子をもらえるから、それも参考になるよ。
失業給付のもらい方は以下の通りでした!
- 退職前の会社から離職票をもらう
- 離職票をハローワークに提出する
- ハローワークで求職の申込みをする
- 雇用保険説明会に参加する
- 指定された日時にハローワークへ行く(失業の認定を受ける)
退職時には、従業員に向けて「離職されたみなさまへ」といった冊子を配っています。この冊子は、各都道府県の労働局が作成したもので、とても分かりやすくまとめられています。上記の内容についても、紙で体系的にまとめられているため、そちらもぜひ参考にしてみてください。
ではでは!