退職を伝えるのにドキドキする
何か気を付けた方がいいことはある?
転職先が見つかってないけど退職はアリ?
退職をすることは、勇気がいる決断です。
退職をするには、かなり気を使う必要があります。
いまの会社に対して、印象よく退職することを第一に退職するようにしましょう。
なぜなら、今後の人生で損をしない生き方ができるから。
本記事では人事部の経験をもとに
以下について解説します。
- 退職を伝える時に考えるべきこと
- 次の仕事が決まらず退職するリスク
- 退職代行を使うことは悪いことか
実際にとある大手企業の人事部で働く私が、退職者とのコミュニケーションをした経験に基づいて、上司に退職を伝えるときに気を付けるべきことを解説します。
また、自身・同僚が退職した経験をふまえて、退職後によくある悩みについての対処法もご紹介します。
退職を伝えるときに大切な3つのことは?
上司に退職を伝えるときは、ほとんどの人は緊張するはず。
緊張するからこそ、勢いで言葉を発してしまわないように気を付けましょう。
退職を伝える前に、次のことを心がけるようにしてください。
- 退職理由の軸をブラさない
- 会社・同僚の不満を言わない
- 多少はウソでもいい
順番に解説しますね。
退職理由の軸をブラさない
退職するときには、退職理由を上司に伝える必要があります。
なぜなら、退職を説得する必要があるから。
「なんとなく辞めたい」といっても、上司も納得しませんよね。
退職を伝えたあとも仕事は一定期間するので、ギスギスした形になりかねません。
そのためには、退職理由の軸を作っておきましょう。
- 新しくやりたいことが見つかった
- 実家の家業を継ぎたい
- テレワークができる仕事がしたい
上記のような軸を作っておくことで、上司への説明もできます。
退職理由をしっかり作っておけば、さまざまな場面で転職活動に活きます。
たとえば、転職エージェントの相談をするときには、退職理由は必ず聞かれます。
退職理由が明確であれば、エージェントの人の企業の紹介がしやすくなりますね。初回面談について、実際に受けた方に向けてお聞きしました。
>>エージェントとの初回面談は何を話す?退職者40人にアンケート!
ブラック企業あるあるな退職理由は少々厄介です。
パワハラを受けて辞めたい。
サービス残業が多すぎで辞めたい。
このような退職理由だと、上司に素直に伝えにくいですよね。
できれば、上記のことは伝えておくことをオススメします。
そこでは、あまり感情的にならないように伝えるほうが良いですね。
パワハラや残業代の未払いは
きちんと伝えておいたほうがよいかと。
会社・同僚の不満を言わない
退職の面談の際に、不満を伝えることは避けたほうが無難です。
なぜなら、退職したあとに不満を言って得することはないからです。
とはいえ、筋が通った不満であれば、上司も共感してくれるかもしれません。
ですが、もう辞める身ならば、退職を決意する前に言ったほうがよいかなと思います。
多少退職理由を盛っておいて、ポジティブな退職理由を軸に上司に伝えたほうが時には大切です。
退職を伝えたあともコミュニケーションは続きます。
だから、あまり感情的になってしまうと、自分の首を絞めることもあるかも。
退職する理由は多少はウソでもいい
ぶっちゃけると、退職理由は多少のウソは全然大丈夫です。
私は「実家に帰ります」とやめました。
実際は帰ってませんが。
あくまで未来のことなので、多少盛っても大丈夫です。
「とにかく辞めたい」という人は、多少盛っている退職理由を使って退職するようにしましょう。
退職理由が決まらない人のウソの退職理由を挙げてみましたので、興味がある方は下記の記事を参考にしてください。
>>人事部が考える!最強の退職理由を決める3つの注意点は?
目指すは円満退職!
前述の通り、円満退職することがゴールです。
円満に退職するために、業務の引継ぎを丁寧に行うようにしましょう。
必要に応じて、マニュアルを作成しておき、後任の方が困らないように努めることが大切です。
どこかでバッタリ会ってしまうことがあります。
退職を上司に伝えるときの注意点は?
上司に退職を伝えたい…。
どうしたらいいかな。
いざ上司に伝えるときはドキドキですよね。
退職を伝えるときは、TPOが大切です。
退職の面談は、とても大切な時間ですので間違えないようにしましょう。
ポイントは、次の3つです。
- だれに伝えるか
- どのタイミングで伝えるか
- いつまでに伝えるか
順番に解説しますね。
直属の上司に退職を伝えよう
退職を伝える相手は、まずは直属の上司です。社長じゃなくて、直属の上司でいいです。
むしろ、上司を飛び越えて伝えてしまうのはご法度です。
上司は部下を管理する仕事をしているので、とにかく直属の上司に声を
上司が空いている時間を見つけよう
上司に話すタイミングは、上司が落ち着いている時が良いです。
メチャクチャ忙しい時に、「大事な話が…」って言われたら、迷惑をかけてしまいますよね。
次の時間を狙って、上司にアポを取るようにしましょう。
- 昼休み
- 終業後
- 上司の休憩中
上司の生活リズムにも寄りますが、上司がほっと一息ついているタイミングはじっくりと話を聞いてくれるチャンスです。
ピリピリした時間にお話をすると、場合によってはきちんと退職の意思が伝わらないコトがあるかもしれません。
お互いきっちりとお話ができるタイミングに狙いを定めてアポを取るようにしましょう。
私の上司は嫌いだからほかの人でもいい?
いいえ、直属の上司に伝えましょう。直接でもメールでも、チャットメッセージでもいいです。
直属の上司は部下の管理が仕事なので、直属の上司に言うようにしてあげましょう。
直属の上司以外に伝えると、いろいろめんどくさいことになります。下記の記事で解説していますので、「直属の上司と合わない方」は是非参考にしてみてください。
>>人事のプロが解説!退職を直属の上司に言いたくないときはどうする?
退職の2~3ヵ月前に伝えるのがオススメ
退職を伝える時期は、早すぎても遅すぎてもいけません。
会社の就業規則には「〇日までに退職を申し出ること」、といったルールがあります。
ルールを確認したうえで、期限までに申し出を行わなければ受理されないこともあるので、確認しておきましょう。
>>1年前に退職を伝えるのは早すぎ?上司に伝える最適なタイミングは?
退職を伝えるのが早いのもよくない
退職を伝えるのが早すぎるとリスクもあります。
たとえば、あとで辞めたくなくなったときですね。
会社によっては、退職の撤回が困難な場合があります。
印象も悪くなるため、
退職の撤回は避けましょう。
1年前だと早すぎるかな?
1年前はちょっと早いですね。
上記の理由以外にも、給与やボーナスに影響することがあります。
だって、辞めようとする人にいっぱいボーナスを払いたくないですもんね。
よほどの覚悟がない限りは、1年前に言う必要はありません。
ギリギリに退職を伝えるのもよくない
また、遅すぎるのもよくありません。
退職日のギリギリになると、会社にとっては欠員によって対処する必要があります。
会社によっては、退職日を調整するよう相談されることもあるでしょう。
退職を伝えるタイミングがギリギリだと、会社にとって負担が生じてしまうため悪い印象になりがちです。
早すぎず遅すぎずのタイミングを見計らって、会社に申し出るようにしましょう。退職を伝えるタイミングは、次の記事で解説しています。
>>退職の意思をいつまでに言えばいい?人事部が解説します。
会社にいくことを考えると涙が出てくる
ただ、精神的にとても厳しいときもあるはず。
そんなときは無理をして会社に行く必要はありません。
まずは、身近にいる話せる人にいまの悩みを打ち明けましょう。
そんな時は休職という方法も有ります。
場合によっては、お給料の保障として、健康保険から給付金をもらうことができます。
「もう上司が怖い、辞めたい…」と思ている人は、退職も一つの選択肢です。
いまの会社が合わないのであれば
退職という選択肢もアリですよ。
退職代行を使えば、即日退職できるように根回ししてくれます。
退職代行を使うことについて、人事部の視点で下記の記事で解説しています。
>>退職代行を使うと恨まれるの?退職代行について人事部が解説!
有給消化期間を考えて退職日を決めよう
退職を宣言すると、一定の期間から有給消化をまとめてとる期間があります。
有給休暇をあまり取得しない人は、40日分残っている人もいるでしょう。
ほぼ2ヶ月ほど有給を消化できる期間があります。
有給休暇がどれだけ残っているかを確認して、退職日を考えましょう。
これから退職を伝えるけど
明日から有給休暇を連続で取ってもいい?
退職を伝えた翌日からすぐに有給休暇を連続するのは、あまりいい方法ではありません。
法律で決められた休暇なので、休めることは可能です。
ただ、会社にとっては、急に人手不足になるので良い印象にならないことは間違いないでしょう。
退職をするには、きちんと業務の引継ぎを行うことが大切です。それらをふまえて退職日を決めるようにしましょう。
>>急に退職したいときに有給消化を申請してもいい?
たいていは、2~3ヶ月が妥当かなと思います。
退職届の記入と提出
上司への退職の相談をすると、退職届(退職願)の提出が必要です。
会社によって、所定の用紙があるかないかが違います。
電子申請,
という会社もありますよね
退職届には、退職理由を記入する箇所があります。
自己都合の場合には、「一身上の都合」と記入するのが一般的です。
ちなみに、どんなときでも「一身上の都合」と記入するのはやめましょう。
もし、退職理由が会社都合だった場合であれば、失業保険を普通よりも多くもらえることもありますよ。
会社都合の一例とは、たとえばこんなものを指します。
- 退職前の残業が3ヶ月で45時間以上あった
- お給料の支払いがされなかった
- 会社が法律違反をしていた
などなど。
でも、退職願にこんなこと書けないよ
そんな時はまずは「一身上の都合」と書いておき、失業保険をもらうときに担当者へ相談してみましょう。
>>退職理由を「一身上の都合」と書くのがダメな時ってどんなとき?
よくある退職したくなる理由とは?
退職したくなる理由は、それぞれ違います。
よくある退職理由としてはこんなものが挙げられます。
- ストレスがたまった
- 人間関係が合わなかった
- 結婚した
- 異動して合わなかった
特に「異動して合わなかった」ということはあるあるですね。
会社の人事異動で、向いていない仕事に配属されることで、慣れない仕事とプレッシャーで退職してしまうことはあり得ます。
実際に、わが社でもそういう人は数名います。
もちろん、退職してしまうのはもったいないかもしれません。
ただ、元の部署への希望を出しても、元の部署に戻してくれるとは限りません。部署異動したけど、退職したい方に向けた対処方法について解説しています。
>>部署の異動が原因で辞めたい|ストレスを感じた時の3つの対処法は?
退職した後の生活はどうなるの?
退職した直後は、もらえるお給料が少ないこともあります。
例えば、こんなものが引かれます。
- 社会保険料
- 過払いだった通勤手当
- 税金など
特に、在籍中に支払っていた定期代の返還があり、今まで見たことのない給与明細を目にすることがあるかもしれません。
退職直後のお給料はどうなるのか、を身近な先輩や上司に念のため確認しておきましょう。
なお、退職月の給料が少なくなる原因については、コチラの記事で解説しています。
>>保険料が倍になる?退職月のお給料が少ない理由とは?
退職月のお給料にかかわらず、仕事を辞めたあとの生活は激変します。
転職先が見つかっている人は、給料が新卒並みの金額になってしまう人もいると思います。
また、転職先が見つかっていない人は、収入がないまま転職活動をする必要があります。
実体験として、収入がない時の転職活動は結構しんどいです。
なかでも、転職活動のための経費が掛かることが辛いですね。
求人誌を見て、面接の予約を取り付けたけど、辞退することはたくさんありました。
転職エージェントを使わない転職活動を行っていたので、とにかく手間とお金がかかった転職活動をしていました。
実体験にもとづいた退職後の生活を次の記事で紹介しています。転職先がまだ決まっていない人は是非参考にしてくださいね。
>>仕事を辞めたあとの生活が怖い?転職先を決めずに退職する人が行うべき3つの行動とは?
次を決めずに退職するリスクがある?
基本的に退職前に、転職先を決めるのがセオリーです。
さまざまな理由があります。
- 収入が途絶える
- 社会保険の負担
- 再就職への影響が大きい
一度空白期間があると、生活に直結するリスクが生じることがあります。
特に、金銭的な負担が大きいです。
収入面ですと、当然ですがまとまった生活費が振り込まれません。
また、必ず納めなければいけない社会保険料も支払わなければいけません。
会社員は、保険料を会社と本人が半分ずつ負担します。
失業保険も、正社員時代のお給料をもらえるワケではありません。
貯金などで生活に余裕がある場合を除いて、まずは転職先を決めたうえで退職を勧めるようにしましょう。
転職先を決めずに退職するリスクについては、下記の記事で解説しています。
>>次を決めずに退職する20代のリスクとは?
まだ、転職先が決まっていない人は、まずは仕事を見つけておきましょう。
転職活動をするなら、まずは次の転職サイトを利用する事をおススメしています。
転職サイトって多すぎてよくわからない。
そんな方は、まずはリクルートエージェントが良いと思います。
リクルートエージェントは、年代関係なく全国対応です。
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ちなみに、本ブログでは短期離職した方40人に、実際に使った転職エージェントを調査してみました。
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- リクルートエージェント【公式】
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- ブラック企業を紹介しない
- 履歴書などの添削をしてくれる
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関連記事【体験】アサインの適職診断アプリをレビュー!(スクショ画像解説あり)
本ブログでは、上記アプリ以外にも無料で使える適職診断を下記の記事で紹介しています。
>>向いてる仕事がわからないアナタに!職種の選び方と探し方は?
勢いで退職を伝えることは気を付けよう
退職したい、と思う気持ちが出るのは当たり前です。
退職するのは大きな決断です。
退職を伝えるときには、お互いに良いお別れができるように心がけるようにしましょう。
お互いに気持ちよく退職できれば、次の仕事でも気持ちよく仕事をすることができますよ。
いまの会社の人に応援してもらえると、うれしいですよね。
だから、退職する前の会社に誠心誠意向き合うと、その経験が自分を前向きにしてくれますよ。
最後までお読みいただきありがとうございました。
アナタの転職後の活躍をお祈りしています。ではでは!